技術の根源的問題と正面から向き合うために
技術哲学 第8回(最終回)
七沢智樹 × 原島大輔
makers Unlearn 2026 / 2026.09.14
mUの問いと4つのSTEPに立ち返り、ここまでの学びと気づきをブレイクアウトでシェアします。
第1回の問いを2つに研ぎ直し、7回の講義がその問いにどう応答してきたかをたどります。
この講座が向かっていた場所を、正面から。技術の基層から惑星的普遍技術へ、そして惑星的普遍倫理へ。
5つの問いにもう一度答え、ブレイクアウトで語り、最終課題を持ち帰ります。
第1回に張られた問いの経糸に、7回の講義がどう応答してきたか。まとめ直すところから始めます。
哲学が終わったのなら、それでも技術哲学に何ができるのか。
ハイデガー:サイバネティクスの登場で、哲学=西洋形而上学は歴史的役割を果たし終え、テクノロジーに基づく西洋文明の惑星化が始まる。自らの足元を掘り崩す問いから、この講座は始まった。
テクノロジーが惑星を覆ったいま、忘却された普遍《倫理》をどう取り戻すのか。
テクノロジーが加速させたのは普遍《論理》の拡大だった。なし崩しの惑星文明に複合危機が押し寄せる。それでも地球共同体をつくるには——惑星的課題。
この講座が向かっていた場所を、正面から説明します。前半は七沢から「惑星的普遍技術」を。後半は原島から「惑星的普遍倫理」を。
技術とは、生きとし生けるものが環境に応じることで生じるはたらき。「技術=人間だけのもの」という前提を外す。
人間は、最低限の道具を必要とするサイボーグ。いちばん引いた地点まで行けば、あとはちょうどいいところを探ればいい。
自然と都市の往復による再帰的学習で、異なる身体を獲得する。機械の再帰性を、生命という地に添付し直す。
忘却された普遍《倫理》は、どう取り戻せるのか。
7回を経て、いま。
ここからは、あなたの番です。
答えは必ずメニューになります。だから、つくり続けてください。ハイデガーは「かり立てられる」危険を、ギブソンは環境が「誘うが強制しない」ことを教えてくれました。強制されていないなら、選び直せます。旧石器時代から変わらない脳と身体を持つなら、異なる身体を獲得することも不可能ではないはずです。正解はありません。受講生の数だけ「生きる技芸」がある——あなたの答えが、この講座の9本目の講義になります。